これは小学生の頃の修学旅行で体験した怖い話です。
私が小学6年生の頃、修学旅行で伊勢志摩に行きました。
伊勢神宮に行ったり、水族館に行ったり、とても楽しかったです。
海が近かったので、普段あまり海に触れ合うことのなかった私にはとても新鮮な場所でした。
宿泊したのは、そんな海に近い旅館です。
畳の部屋に、クラスメイト10人くらいで一緒に寝ることになっていました。
普段大勢で寝ることがなかったので、とても興奮してなかなか寝付けなかったことを覚えています。
先生が見回りにくるので、寝たふりをしていましたが、他の友達も寝付けていない子が何人かいました。
みんなでひそひそ話をして楽しんでいましたが、ある一人の子が
「窓の外になにかいる!」
と言い出したのです。
窓にはカーテンをしていましたが、隙間があって、そこから窓の外が見えたのです。
窓の外には、ボロボロの服を着た首のない人が立っていました。
立っていたというよりは、浮かんでいたという表現の方が正しいかもしれません。
見たのが一人なら気のせいだと思えるのですが、その時起きていた4~5人全員がその姿を見たのです。
それから一睡もできず、げっそりして朝を迎えました。
朝になって集合場所にいくと、他のクラスの子がざわざわしていたので話を聞いてみると、なんと生首の幽霊を見たそうなのです。
その幽霊を見た部屋というのが、私たちが泊まっていた部屋の真上でした。
もしかしたら、前の晩に見た首のない人の、首から上だったのかもしれないと思って、みんなでぞっとしたのを覚えています。
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