ネットで見つけた心霊スポットの体験談を紹介していきます!

東海地方, 静岡県

竜爪山

静岡県の心霊スポット「竜爪山」にまつわる怖い話

静岡県の心霊スポット「竜爪山」にまつわる怖い話

私が大学生1年生の時に実際に経験した怖い話をしていきたいと思います。
今まで、なかなか詳しく話をすることがなかったです。
なにしろ10年前の話ですが、全て事実なので聞いてください。

私の大学の近くに『竜爪山』という山があります。
そこで起こった話です。

入学当初、私は親友のkとdと気が合うようになり、いつもkのアパートに入り浸るようになりました。
はじめての大学生活とあり、なにをするのも新鮮で、友人のアパートでゴロゴロするのも私たちの楽しみでした。

そんな生活もしばらくした4月はじめの土曜日の夜、ゴロゴロしているのもなんだから、なにか目的が欲しくなりました。
dが

「おい…暇だなあ…。桜がキレイな花見しに行こうぜ!!」

と言いはじめました。
私たちが住んでいる静岡市は意外と桜が綺麗なところが多くあり、ゴロゴロしているよりは面白そうと思い、kと私は賛同しました。

「どこにいく?」

という話になり、それぞれが

「ここがいいんじゃないかなあ」

という場所を言いました。
私は地元が清水だったので、静岡市のことはあんまりよく知らないものだったので、

「うーん、県立公園の桜かなあ」

と答えました。
高校卒業したとき、卒業式の日、みんなで夜桜を県立公園に見に行ったばかりでした。
その時咲いていなかったので、丁度見ごろになっていると思ったからです。

kは、それこそ長崎から出てきたばかりなので、静岡市のもっともメジャーである駿府公園に行きたいといいました。
たぶんそこしかしなかったのだと思います。
言いだしっぺのdは

「俺、竜爪山!」

と言いました。
彼は静岡市在住で、高校もこの近くです。
私は

『さすが地元は俺たちが知らないことを知っているなあ』

と思いました。
それぞれがジャンケンして、3回勝った奴のところに行こうと話がまとまりました。

ジャンケンすると、dが破竹の3連勝。
不思議と勝ちまくるd。
それで目的地は『竜爪山』になりました。

竜爪山はkのアパートから近く、すぐに行ける距離でした。
dが原付に乗り、私とkがチャリで夜中の街をこぎだしました。
dの肩につかまって、スピードを出して山道を登ったり、今考えるととっても若いなあと思います。

4月になり、妙に暖かな夜でした。
前日まで雨が降っていた影響で、しっとりと湿った感じがしましたが、「夜に徘徊しても、誰にもとがめられることのない自由さ」と「深夜の花見」で私たちの気分は紅潮していました。

竜爪街道をどんどん山に向かって登っていきます。
街道沿いには、山に入るにしたがって、綺麗な桜が一面に咲いています。その美しさっていったらありません。

「おい、さすがdだな。ここに来てよかったよ。」

と私たちは言いました。
それにしても、桜が道の両脇にびっしり咲いています。
その日は、月の光も出ていなかったと思いますが、怪しげに桜が光っていました。

なにぶん、夜に桜を見に行くなんて今までしたことがあまりなかったので、

『こんなに綺麗なんだな』

と思いながら見とれていました。
山道をだんだんと登り、道が暗くなってきました。




誰かにじっと見られているようなそんな気配を感じた時です。
dがいきなり

「鳥居がある」

と闇にフラフラっと原付を止めて走り出したのです。

「おい?d…鳥居なんてどこにあんだよ?」

私たちはdに話しましたが、

「鳥居…鳥居…」

つぶやくようにdは一人で暗い山道を走り出しました。
まるで昼間に道を走るようにもちろん鳥居なんて見えません。
目の前には真っ暗な山道が続いているだけです。

「あいつ…どうしたんだ?まずは捕まえよう」

kと走り出したとき、突然闇から鳥居がふっと現れました。
山道はカーブしており、最初にdが「鳥居」と言った位置からは見えるはずがないのです。

でも、dは鳥居とつぶやいていた…
私は背筋が凍る思いでした。
dはその鳥居に向かってどんどんすすんでいってしまっています。

「おい!d??」

と闇に消えたdに声をかけた時、

「うわあああ、やばいやばいやばい」

と、dが暗闇の中から飛び出してきました。

「女の声が聞こえた!叫び声だ!!」

と興奮するd。
一緒にいたkはどうしたと声をかけましたが、しかし、私はdの顔をひっかくようにくっついている女の手が見えてしまいました。
未練があるような悲しそうな色。
私たちはパニックになり、3人で逃げ始めました。

逃げている途中、私の肩を女の手がかずめるように宙に舞っています。
どうやって山から逃げかえってきたかわかりません。
気が付くとかなりふもとまで下りてきていました。

不思議なことに、今まで街道沿いにびっしり見えていた桜の木はほとんどありませんでした。
見事に消えていました。

アパートに帰り、dに

「竜爪山って、桜の名所だっけ?」

と聞くと、「俺…竜爪に桜があるなんて知らなかった。ただなんとなく頭に思い浮かんだだけ」

と言うのです。
桜を見に行こうと言い出したのもd。
じゃんけん3連勝したのもd。

彼になにかがとりついたのでしょうか?
わたしたちはそれに導かれるように竜爪山に向かっていきました。

後日談があり、実は私たちが山に行った一週間前に、dがふらっと引き込まれた現場の近くで小学生が道に迷って死亡するという事故が起こったばかりでした。

いっしょに祖父と帰ってくるときにはぐれて亡くなったそうです。
これは事実、新聞にも乗った事件でした。

私たちもそのことは知っていたのですが、その夜はそのことが抜けていました。
またその1ヶ月前には殺人事件があり、遺体が発見されたのもこの山でした。
茶畑の中から遺体という見出しで全国ニュースになったばかりです。

数日後…
私たちがいつものように、車で夜の街を徘徊していたときしばらく意識がなくなりました。

いや…どこを走っているかわからない状態でした。
けっして酔っているわけではないです。

運転手はd。
わたしとkはうしろでのんびり乗っていました。

ふと気が付くと竜爪山をガリガリ音をたてながら登っているのです…
もう、舗装された道路じゃなくて、山肌から落ちそうになっている…

「おい!!d!!!!!」

私が叫ぶと、dがはっとして車を止めました。

この前、女を見た場所からかなり山に入ったところに私たちはいました。
悪寒がしました。

聞くところによると、竜爪山は有名な心霊スポットらしいです。
とくに『桜の牛』は有名な話で、静岡市の人間はけっこう知っているらしいです。

これは、私が経験した実際の話です。
今でもこのときのことを思い出すと、鳥肌が立ちます。

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