廃墟マニアの友人にとても怖い心霊スポットがあると教えてもらったので職場の同僚と行ってみることにしました。
【矢板トンネル】という名前を訊いたのは初めてでした。

私も職場の同僚も栃木県が地元ではないので、この矢板トンネルがどれほど怖い心霊スポットなのかは全く知りませんでした。
カーナビを目的地に設定し、周りは何も無い場所だと分かると一気に恐怖心が芽生えてきたのを思い出します。

蒸し暑い夏の夕暮れに車を走らせていました。
間もなく辺りは暗くなり、外灯も人気も無い場所が目的地へと続く道でした。

矢板トンネルを見つけることはとても大変でした。
懐中電灯を照らしながら鬱蒼とした草むらをかき分けると、そこにトンネルを発見しました。




廃墟マニアの友人が教えてくれた場所だったので矢板トンネルは朽ち果て、封鎖された廃墟トンネルだと分かりガッカリしました。
しかし、心霊スポットとしては不気味な場所だし、こうして懐中電灯が無いと何も見えないので充分怖かったです。

しばし、このトンネルの周りを歩いて散策していた所、錆びたトタンで封鎖されている一部の場所が壊されている事に気が付きました。
私達は思い切って中へ入ってみました。
トンネルの中は涼しくて少し寒さを感じました。

外よりも空気が重く、とても嫌な感じがしてきたので帰ろうとしたその時…
反対側の入り口からスーツ姿の男が追いかけて来るのが見えました。
私達は無我夢中で走って、車の所まで逃げました。

何故なら、反対側は入り口がトタンで封鎖されていたからです。
後に栃木県出身の友人にこの話をしたところ、矢板トンネルにはサラリーマンの幽霊がでるとの噂があると訊かされました。
私達があの時みたのは幽霊だったのだ、と怖くなりました。