自分がまだ10代の頃、志津川という処に、トンネルが新しく出来た為使われてなくなった古いトンネルがある。
その古いトンネルは、もちろん通行止めとなっており使用されていない。
久々に帰省した私は仲の良い二人の友達とドライブがてら以前から霊が出るとの噂があったその場所に行く事となった…
それまで、心霊現象自体体験はした事はなかった…
しかし、その日を境に心霊現象に遭遇する様になりました。
車を一時間程走らせそのトンネル付近まで到着…
新しいトンネル建設のため道が多少変貌を遂げており車内から外を見渡しながら右往左往していると、右手にトンネルの入り口へ続く側道を発見…
通行止めのバリケードを端に避け、トンネルの入り口まで行こうとの事となり、整備のされていない為草木が生茂り道幅も車幅ぎりぎりの道を進んでいきました。
通常5分程で入り口に到着する筈がその日は道を間違えたのではと思われる程の時間…
20分程掛け入り口まで到着しました。
3人ともその只ならぬ雰囲気に絶えられず、
「急いでトンネルから離れよう」
との話となり、その場を引き返しトンネルへ続く側道から抜け出し、急いで家路に着こうと思った処で、帰りの道を間違えてしまいましたがトンネルの前を通らなければ帰れないとの事で、5分程来た道をUターンする事となりました…
その時自分は運転をしており、だんだん近づいてくるトンネルの側道から顔を背ける訳にもいかず、助手席の友達と共にそのトンネルを横目に通り過ぎようとしていたトンネルの側道の5メートル程手前でしょうか…
突然白装束を着た母子がすごい勢いで道をくだり、トンネルへの道へ引き寄せられるかのように消えていきました。
どう見ても実在する人の動きではなく、両足を揃え平行移動していました。
母子共に髪は長く顔は見えないほどにぼさぼさしていました。
後部座席にいた友人は気持ち悪くなっていた為、顔をふせていましたが、助手席と運転していた私ははっきりと確認しました。
それからです私が心霊体験をするようになったのは…
帰省が終わり、東京へ帰ってきても職場の帰り道で目にする様になりました。
それから帰省するたびに、面白がってそのトンネルまで行くようになったのですが、2度行って2度ともトンネルの前で車のクラッチが破損したり、エンジンが掛からなくなったりという現象を体験し、その他にも身の回りで自分に不幸な事が起こるようになったため、その時からそのトンネルへは近づかないようになりました。
しかし今も霊は見続けています。
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