福岡方面から登った旧道の入り口手前には、事件の跡があり、今でも花束が置いてある。
自分がまだ高校生でバイクのレースをしており、チーム友達がその事件があって3週間くらいして現場を見に行った。
そいつはすぐに調子にのる奴で、そこに置いてある花束を引きちぎったり、焼かれる真似とかいって、その現場をごろごろ転がり回ったそうです。
それから何日かたち、バイクのレース当日でした。
一台のバイクを2人で交代で乗り、周回数を競うというもので、自分のパートナーが、そいつだったのです。
コースはいつも走っているとこだし、楽勝だと思っていたら、向こうの方で誰かがコケて単車が大破している。
『まさか!?』
とは思っていたが、やはりそいつがコケていた。
瀕死の重傷だったものの一命はとりとめ、面会できるようになったので見舞いに行き
「なんで、あんなとこでコケたん?」
と聞いた。
すると
「おまえらは絶対に信じらんっていっても、俺はしっかり見たんやけ」
「なにが?」
「コーナーの入り口のとこに人の姿なんやけど、全身黒い人間が立っとたんよ」
「お前、外科やなしに精神科行くか?」
そいつは退院後、お祓いに4~5回行ったらしい。
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