先日取引先のA氏から聞いた話を一つ…
もう数十年も前の話だけど、高岡の山中に古い使われていない旧津々良トンネルに行ったそう。
A氏が若い頃には心霊スポットとして若者に人気があったそうです。
話の発端は若いカップルの乗った車がトンネル手前の崖下に転落、同乗していた男性の方だけ女性を見捨てて這い上がってきたとかで、気の毒に女性の方は亡くなられたそうです。
以来、トンネル入り口にある割れたカーブミラーに『出る』との噂が立ち、血気盛んだったA氏は友人数人と連れ立って、肝試しに行ったそうです。
トンネルまでの道のりは長く使われてないこともあって、両側とも草が生い茂り、トンネルを抜けた先は行き止まりになっていて、帰りはUターンしなければならなかったそうです。
行きは何事もなくトンネルを通過、行き止まりでUターンし再度トンネルへ入り、中間地点あたりで車を止めエンジンを切ったそうです。
静まりかえったトンネル内で耳を澄ますと
「キーン、キーン」
という音が聞こえてきて、ただならぬ雰囲気に
『これはマズイぞ』
ということで慌ててトンネルを出て、10m程先で再度停車し、問題のカーブミラーを全員、車の後ろを見る形で見ていると、カーブミラー全体がまるで地の底から何か湧きあがってくるように白く光りだしたそうです。
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