本当に怖かった心霊スポット体験談 〜信じる信じないはあなた次第〜

ネットで見つけた心霊スポットの体験談を紹介していきます!

九州/沖縄地方, 熊本県

信愛病院

熊本県の心霊スポット「信愛病院」にまつわる怖い話

熊本県の心霊スポット「信愛病院」にまつわる怖い話

植木町の丘上にひっそりと佇んでいる廃墟。
一般的には『信愛病院』と呼ばれることが多いが、実際には老人ホームとして作られ、しばらく運用された後、廃虚になったという説が有力のようだ。

しかしながら、霊を見たという情報は後を絶たず、熊本県民のみならず、とある大物怪談師も訪れたりしていることから、超一級心霊スポットのような扱いをされている。

私は熊本市の飲食チェーンで店長をしていたのだが、空き時間には他の従業員たちと怖い話で盛り上がることも多く、信愛病院での体験談もその時に聞かせてもらった。
H君が信愛病院を訪れたのは、この話を聞かせてもらう二年ほど前、車の免許を取ってすぐのことだったそうだ。

路肩に車を停めると、ラブホテルへと続く坂道を友人と二人で登っていき、そのままラブホテルを通り過ぎると信愛病院が見えてくる。
建物の数十メートル前には立ち入り禁止の看板が立っており、チェーンで封鎖されていたが、当時のH君達は全く気にすることなく乗り越えていった。

建物の前に立つと、その凄まじい迫力に圧倒されたが、勇気を振り絞って一歩ずつ入り口へと近づいて行った。
入口から中を覗くと、奥の壁辺りに光る物体がある。LEDのように見える小さな明かりは、しばらく宙を漂っていたがいつの間にか消えていた。

「今の光見た? なんやろあれ?」
「さぁ……」
「人おるんかもね」

原因は特定できなかったものの、ここで引き返すわけにはいかないと、不気味な気配を感じながらも、ライトを点けて内部の探索を始める。




内部の壁はものすごい量の落書きに覆われており、いかにも心霊スポットという雰囲気だ。備品なんかはぐちゃぐちゃに散らかっており、天井からはパイプや訳の分からない布のようなものが垂れ下がってきている。
張り詰めるような空気を感じながら数十メートル進んだところで、左手に半開きの扉があるのを見つけた。

「キィーキィーキィーキィー……」

風のせいか、軋み音を響かせながら前後に動いている。しかし、ただ動いているだけではなかった。

「ハァー、ハァー、ハァー……」

ドアの中からは、獣のような荒い息使いが聞こえてきている。

「これも風の音?」
「わからん……」
「開けてみようか?」
「マジで? やめとけって!」

二人は小声で囁き合った後、H君は友人の制止も聞かずに扉へと手を伸ばした。

「ガチャッ、ギィィーー……」

鈍い音を立てながら扉を開け放つと、その先には階段が見えた。

『誰もいない……』

そう思い、二人が安心したのも束の間、

「ガタガタガタガタガタ!」

階段の上から複数の人間が全力で下ってくる音が聞こえた。
音が聞こえ出した瞬間、二人は出口目指して走り出したのだが、勢いよく扉から出てきた足音は、自分達とは反対方向に向かっていく。

『え?』

走るスピードを緩めてH君が振り返ると、そこにはまた『LEDのような明かり』が出てきており、数体の黒い人影が光を目指して走っている。
黒い人影は光に辿り着くと、まるでその中に吸い込まれるようにして消えていった。

「あれって『霊道』ってやつだったんですかね? その途中に扉があって出られなかったのが、僕が扉を開けたから、彼らはそっちの世界に行くことができたんかな? 良いことをしたのかもしれませんね……」

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