わたしは友人と二人で嘉手納町にある城址公園に行きました。
友人は毎週色々な公園に家族とピクニックに出かけており、新たなピクニック候補地を探すというのが目的でした。
高校側の入口から公園に入って散策したのですが、草も伸び放題で
『ちょっとピクニックはムリかなぁ?』
と思っていました。
ふと、わたしたちが歩いている所から小川を挟んだ藪のほうから、子どもが数人キャッキャと騒いでいる声がしました。
藪の裏手は小高い丘になっており、どう考えても有り得ない状況でした。
人が入れるような場所ではないのです。
友人には聞こえてないようで、わたしは直感的に
『ここにいてはいけない!』
と思い、友人に
「ほか探そうか」
と告げ公園を出ました。
駐車場に着くと車に乗り、すぐに公園を後にしました。
車内で友人がポツリと
「聞こえた?」
と呟きました。
わたしは
「あんたにも聞こえたの?あんな場所で子ども達が遊んでるはずないよね?」
と友人に言いました。
友人は
「何言ってるの?子ども達泣いていたさー」
と友人もすこし涙ぐんでいました。
今考えても、なぜわたしには楽しそうな声が聞こえ、友人には泣き声が聞こえたのかはわかりません。
ただ、公園から出る途中、声を聞いた場所から駐車場に行くまでの、周りを壁に囲まれた遊歩道に複数のお墓があり、古くて壊れたおもちゃがたくさん供えられていたのが印象に残っています。
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