小学生のころの話。
友達3人と探検に行ったんです。
確か日曜日のお昼頃かな?
防空壕はかなり暗く、数メートル奥に進むと暗くて殆ど周りが見えない位でした。
もちろん防空壕探検と言うことなので懐中電灯を持って行ったのですが、奥に進むと道が分かれ道になっていてその手前に小さな部屋みたいになっている所があったんです。
自分と友達2人で分かれ道をどっちに進むか話しているときに友達の1人(A君とします)が部屋みたいになっている所を覗き込んでいたんです。
で、A君が部屋みたいになっているところで何かを発見したらしく、
「あれなんだろう?」
って言いました。
その時です、突然言いようの無い恐怖感に全身を襲われました。
暗闇の恐怖とは違う、とにかくヤバイと言うかその場から直ぐに逃げ出さなければならない様な、、
周りの2人も同じ恐怖を感じていたらしく、
「逃げろー!」
と叫んで直ぐに逃げ出しました。
自分たち3人がちょうどA君の横を通り過ぎたとき、
「ぎゃああああああぁー!」
と言うA君の叫び声が聞こえました。
その叫び声で余計に恐怖に拍車がかかり、自分たちは必死で防空壕から逃げ出しました。
恐らく距離にして30メートルも無かったと思いますが、、
取り合えず防空壕の外に出てみるとA君の姿が見当たりません。
これは大変なことになった、大人を呼ぼうかと話してる間に防空壕の奥からA君がフラフラと歩きながら出てきました。
A君は何か意識がハッキリしていないと言うか、目の焦点が合っていないような感じで、何を見たのか聞いても返事もありませんでした、、、、、
翌日から9日間、自分は高熱を出して寝込みました。
他の2人も9日間寝込んだそうです。
A君は、、、、
その日からずっと学校には来ませんでした。
お見舞いに行ってもA君のお母さんはA君と合わせてくれませんでした。
話によるとその後A君は精神病院に入院したそうです、、
その後その時一緒に行った友達のおばあちゃんがその防空壕のそばに住んでいるので、友達がおばあちゃんに防空壕の事を聞いたそうです。
すると、普段は温厚なおばあちゃんは激怒して
「2度とそこには行くな」
と言ったきり、決して話してはくれなかったそうです。
今思い出してこれを書いているだけで、全身鳥肌です、、、
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